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OPPとIPP袋の違いについて


パンの包装工場では、パン袋の包装に専門性をもち、リテイルベーカリーの更なる発展を促すために、IPPとOPPの違いを知っていただくことが重要だと考えました。一般的にPP袋とよばれるパン袋について明確に呼び分けしながら販売をさせていただきたいと考えております。OPPとIPPの違いについて、問い合わせがよくございましたので、こちらにて記載しますので、ご確認いただけますと幸いです。また、難しい詳細については、ここでは割愛させていただきまして、大まかな材質の違いについてご説明いたします。

OPP材質について
OPP袋見本
【特徴】
1:高透明、パリパリとした質感。高級感があります。
2:袋に加工する際は、写真のような両サイドを溶断(焼き切)する場合が多い。
3:IPPの袋と比べ価格は高くなる傾向があります。
4:袋は伸びません。ひっぱると裂けます。
5:製造方法が優れているため、品質に安定感がございます。(透明度、厚み、製袋)
6:袋そのものの匂いが少ないとされています。(PE、HD材質と比べ)
7:冷凍は不向きです。
【よく見る場所】
コンビニパン。お花屋さん。HEIKOクリスタルパックなど。
【備考】
様々なグレードが存在しています。使用用途に応じて適切なグレードを選択する必要があります。曇り止めタイプ、熱シール可能・不可能タイプ、脱酸素タイプ、マット、両面ヒートタイプなど。また全てを持ち合わせているグレードはありません。
フィルムについては、シート巻取り状態にて納入するため、1版作れば、袋への両面同時印刷が可能です。(同色限定)

 

 

IPP材質について
【特徴】
1:OPPには劣るが透明度は高いとされています。柔らかくしっとりとした質感。
2:袋に加工する際は、筒状のため底部をボトムシールするのが基本です。
3:製袋加工時、一度に沢山加工ができることからOPPよりも割安となります。
4:袋は伸びます。
5:柔らかい材質の為、食パンなどを入れるには、OPのように裂けにくいので作業性、袋強度の面で優れています。
6:風船を膨らませるように製造する方法のため(インフレーション)、袋の厚みを均一に製造することは難しいとされています。品質の安定感ではOPPに劣ります。
7:冷凍は不向きです。
【よく見る場所】
パン屋さんの食パン袋。クリーニング。
【備考】
様々なグレードが存在しています。使用用途に応じて適切なグレードを選択する必要があります。
フィルムについては、筒状の巻取り状態にて納入するため、1色印刷=片面1色印刷となります。両面印刷したい場合、同柄であっても2色印刷、版代も2個必要です。

現状リテイルベーカリーでは、(弊社調べ)IPPとOPPの割合は、IPP6:OPP4になっており、ニーズが分かれています。価格面ではIPPがお安く、作業性もよいです。OPPは高級感がありますが、作業性ではIPPに劣りますし、価格が高いです。商品がきれいに見えるのは、OPPです。お好みで商品内容によって、使い分けをしていただけますと幸いです。